2014年 12月 16日

やはり、一つのターニングポイントか、

一昨年あたりからデジカメの出荷台数がピークを越えてから縮小し続けているのは周知の通りであるが、Mirrorless RumorsにCIPAの統計を元に面白いグラフが上がっていた。これであるが、




見ての通り、CIPAでデジカメの統計が1999年に公開されてからわずか数年後の2005年には出荷ベースでは事実上デジカメ一色になってしまっている。こうして数十年のタームの中でみるとカメラのデジタルへのシフトがいかに急激であったのか改めて認識した。

そして、デジカメ自身も2011年にピークを打った後は急激に減少に転じている。2014年自体はまだ途中であるのでもう少し伸びるとしてもこの減少率で行くと、来年あたりはカメラのデジタル化以降急激に拡大したカメラ市場も結局「フイルムからデジタルに変わっただけで」1999年頃のフイルムカメラの出荷台数にまた戻るのかもしれない。

尤も、同じ水準だとしても1999年はグラフを見ての通り多少の凸凹はあるもののなだらかに拡大傾向にあったが、来年のそれは急激にシュリンクしている通過点で有りそこにとどまるというのは考えにくい。先ほどのリンク先の記事に寄れば、フイルムカメラに取って代わったのがデジカメであれば、今そのデジカメに取って代わろうというのがスマホということだろうか?

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カメラメーカーとしては、当然これを受けてレンズ交換式並びに高級コンパクトにシフトをしている。CIPAの今年の統計(1-10月)をみると、デジカメ出荷台数約3580万台の内、レンズ交換式が約1150万台を占める。一方で、フイルムカメラのピークであった1999年はというと、3387万台のうち、フォーカルプレーンシャッター(レンズ交換式とほぼ同義)と、中判の合計で約440万台となっている。(この辺に興味ある方はCIPAに各種統計がアップされているので参照いただきたい)

同じ台数でも、今の方がレンズ交換式のシェアが高い。尤も、フイルムカメラの時代にレンズ交換式のカメラが最も売れたのは逆に更に昔にさかのぼる。同じ統計で見ると、1981年頃に750万台近く売っているが、この時のフイルムカメラ全体の出荷台数は1670万台で半分近くはレンズ交換式である。自分のイメージとしても、それぞれの時代を比較したときに台数的には1999年の方が上だが、テレビCMや関心の高さなどでは、むしろレンズ交換式(一眼レフ)が台数的にも主役であった1981年頃の方が活気があったようにも思う。
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とまあ、心配しても仕方ない。混ぜ返すようだが、では、その市場のパイが伸び悩んだ1990年代後半は趣味として面白くない時代だったかと言えばそんなことは無かろうと思う。AF一眼は実用一点張りで趣味的な面白さには欠けた部分もあったかもしれないが、趣味性の濃いコシナのBESSAシリーズや、ロシカメブームなどそれなりに話題はあったものである。(ただ、これはあくまでカメラ趣味からの話で、写真を撮る道具としては営々とAF一眼が進歩し続けた力は大きい)

そういう意味では、またまったりとした楽しみ方が戻ってくるのではと言う気もしている。市場が縮むというとネガティブになるが、先ほどのリンク先のグラフを見ればここのところの急伸がむしろ異常で、一旦「あくを抜いて」一区切り付けたところで結局何が指示されているのか、それはレフかミラーレスか?と言う切り口なのか?あるいはマウントか?あるいはメーカー名を含むブランドなのか?メーカーは大変かもしれないが、興味深くこれからも見ていきたい。

by Hiro_Sakae_EX | 2014-12-16 00:36 | 005 カメラ全般の与太


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